南極おじさん日記

南極に来て7年。日々の活動記録

アフター 今回は長文

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無事に昭和基地へ運んだ1号車。

 

 

 

 

 

事の発端はドーム旅行から帰ってきて片付けも終わりもうチョイで帰るって時。

 

昼飯の為に停車し、食後に移動しようとしたら動かない。

 

 

元々大陸に残置し昭和基地へ帰る予定だったし、ドーム旅行終わった直後でそんなに深刻に考えていませんでしたね。

 

 

 

エラーコード確認しても毎回違うエラーが出る様な状態。

 

故障自体は電気的なものだろうし何とかなるでしょう。

「越冬中に直しに来て持ちかえろーっと」 その程度。

 

 

 

 

そしていざ越冬入ってS16に取りに来る予定を立てようとしても

 

 

 

 

 

海氷の状態が良くなくなかなか来れない。

 

 

 

 

 

すぐに行けるはず  

 

そう信じてたのも最初だけ。

どんどん月日は経つんですね。

 

 

 

 

 

 

他にやらねばならない仕事が迫って来てだんだん焦る 南極おじさん。

 

 

 

 

早く直して持ち帰らないと何しに来たんだかわからなくなる・・・

 

 

 

 

南おじのキャラは悩む様なキャラでは無いので口には出してませんでしたが、

 

 

 

 

実は不眠気味になり、もしこのまま持ってこれなかったらどうしよう と考えただけで心臓がバクバクとなる日々が続きました。

寝るときも睡眠導入剤・・・・

 

 

 

 

船が沈む時は船長も一緒に。  

 

 

 

こんな言葉聞いた事あるな と思ったり。

 

ちょっとプレッシャーで押しつぶされそうに?

 

 

 

 

 

 

 

 

現地で修理することも最初は予定してたけど、

クソ寒いし、冗談抜きで何時間も外にいたら命落としかねない。

 

 

 

部品や工具もかぎりがある。

 

 

 

 

 

何時間で直るか予定も立てれない

 

 

 

簡単に行き来できる場所ならそれでも良いですけどね。

なんせS16は泊まりじゃないと無理。

一人でちょこっと行けるところでも無い。

 

 

 

 

 

それじゃソリに乗せて持って帰ってしまえ! という事でこの行動でした。

 

 

 

そして記事の通り昭和基地。

 

ゆっくり対応できる!

 

 

 

 

 

 

前に確認した場所も再確認で

 

 

一つ一つ配線を調べていく。

 

 

これはOK  

それもOK   

断線もしてない 

短絡もしてない 

抵抗もOK

スイッチもOK

 

 

 

一つ一つ調べていく。

 

 

うーん やっぱり変なとこは無い。  

 

 

このパターンは

 

 

「直ってみれば超簡単なとこ」

 

のパターン

 

でも実はこれが一番厄介。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1回信号の順を考えて調べていこう

 

ここから電源来て〜 

スイッチ通って〜 

抵抗通って〜 

コンピューターに信号が行って〜

コンピューターから信号が出て〜

 

 

 

 

ん   出てこない

 

 

 

 

 

でも他の信号は出て来てるんだよなぁ。。。

 

 

動かない部分の配線は全てOK 

 

 

コンピューターご臨終か。

 

 

参った

 

 

まぁ十中八九コイツだろうけど、一応テストしてみよう。

 

 

 

 

こうやって、、 こうして、、、、 テスト。

 

 

 

 

あれ!!?? 壊れてない!!!

 

 

 

 

この時に違和感

 

 

あれ? 

 

 

そもそもコンピューターに電源きてない?

 

 

でも他の信号は出て来てる。

 

ムムム

 

 

まさか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発見!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある部分が

 

 

「1mm~コンマ数ミリ」ズレて1系統の電源が遮断されてただけ!

 

てかこんな場所ズレるとか!! 

 

 

そんなん反則ですやん

 

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こうして無事に動く様になりましたね。

 

 

ご支援いただいた昭和基地のみなさん、本当にありがとうございました。

 


南極で5年間外に放置されていたアイスを食べてみよう。 気温−30℃ 標高2700m